DSC_7899

埼玉県加須市の空き家の改修・リフォームに使える可能性のある制度の紹介、最終回です。

加須市では①子どもを安心して産み育てられる、②高齢者が安心して暮らせる環境―をつくるための「三世代ふれあい家族応援事業」として、「三世代同居を目的とした住宅」についての助成制度があります。

1. 住宅リフォーム費用の一部を補助
「三世代同居を目的とした住宅の新築、購入、増改築及びリフォームを行った方へ、費用の一部を補助。基本20万円、市内業者による施工の場合10万円増(最大30万円まで)」

市内業者を利用すれば、以前紹介した「住宅改修等資金助成制度」よりも助成の限度額が10万円アップします。

2.固定資産税の優遇
「三世代同居を目的とした住宅の新築、購入、増改築を行った場合、200㎡までの宅地に適用される税額の1/6軽減措置を、3年間500㎡までに拡大します」

全国の一戸建て住宅の平均敷地面積は263㎡(2013年データ)。三世代同居の住居の建設用地が通常の一戸建てよりも広めであると想定すると、税額の1/6軽減措置が500㎡まで拡大されることで大きな節税効果が期待できるのではないでしょうか。

この制度を利用する場合は、必ず事前に市役所の担当課まで相談することをお勧めします。

空き家として放置されている物件を割安に購入し、こういった助成制度を上手に使い、改修・リフォームして快適に住む。
そんな新しい住居取得のカタチが、今後広がっていくかもしれません。

※全国の一戸建て住宅の平均敷地面積のデータは
総務省統計局「社会生活統計指標 -都道府県の指標- 2017」より

空き家王子.COM 代表 早水 大輔