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前回は屋根をリフォームする際の全体の流れについて説明しました。今回はより具体的に屋根の具体的な色・素材選びについてご紹介します。

 

屋根の色を選ぶ際には、周辺の家との景観のバランスを考え、奇抜になりすぎないようにした方がよいでしょう。また、外壁との色のバランスも重要です。組み合わせは業者とよく相談してみましょう。お住いの場所によっては景観条例があって使用できる色が決められているところもありますので先に確認してみましょう。

 

次に屋根の下葺き材(ルーフィングシート)についてです。雨漏りのほとんどは、この下葺き材の破れからと言われるほどで、その性能で屋根の耐久性が決まります。一般的なものは「アスファルトルーフィング940」で、説明がない場合ほぼこれが使われています。それよりも上位の性能を持つのが「改質ゴムアスファルトルーフィング」で、防水効果が非常に高いので、値段は張りますが、せっかくリフォームするのであればこちら(もしくは同等のレベルの製品)がおすすめです。

 

さて、見た目を左右する屋根材は以下の表のように様々な素材があります。

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(出典:価格.com 住宅設備リフォーム「屋根塗装・屋根のリフォーム ポイントと基礎知識」 http://kakaku.com/reform/0108/ より)

 

このうち、現在新築住宅でよく使われているのが「カラーベスト」というセメントに繊維を混ぜて薄くした人造スレート材です。色も豊富で、価格も安く、工事も比較的簡単ということで広く使われています。軽量のため重ね葺きにも向いています。

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スレート系(出典:ケイミュー株式会社「COLOR BEST(カラーベスト)」http://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/colorbest/)

 

また金属製の屋根材は加工がしやすいので複雑な構造の屋根にも対応できます。以前はカラー鉄板(トタンなど)が一般的でしたが、現在はより錆びにくく丈夫でトタンの数倍の耐久性を持つ「ガルバリウム鋼板」が広く使われています(図では「カラーステンレス」と表記)。屋根の勾配によっても素材の向き不向きがありますので、工事業者とよく相談されることをお勧めします。

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ガルバリウム鋼板(出典:価格.com 住宅設備リフォーム「屋根塗装・屋根のリフォーム ポイントと基礎知識」)

空き家の屋根はよい下葺き材でしっかりと雨漏りを防ぎ、あとは屋根の特性に合わせてバランスのとれた好みの屋根材・色を選んでみましょう。

― 空き家王子.com 代表 早水 大輔 ―
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