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これまで空き家の解体費用の自治体による補助金について見てきましたが、解体費用は実際どのくらいかかるのでしょうか?

 

埼玉県の一住宅あたりの平均床面積は107.3㎡(約32.4坪)※、木造住宅の解体費用の平均は1坪あたり3万円と言われていますから、30,000円×32.4坪=972,000円と想定します。さいたま市の補助金は費用の23%ですから、計算すると、約75万円は、自身で支払う必要があります。※総務省統計局「社会生活統計指標 -都道府県の指標- 2017」より

 

この費用を工面するために利用できるのが、空き家解体を目的としたローンです。今回は、埼玉県内の金融機関の扱う空き家解体ローンと、対象となる資金をご紹介します。

 

埼玉りそな銀行 りそなリフォームローンlight 空き家解体プラン
本人または同居している家族の名義の空き家解体資金
武蔵野銀行 空き家活用ローン
空き家の

①改築・改装資金、②解体資金、③解体後の駐車場等の造成にかかる費用や、土地の有効活用に係る各種設備資金、④防災・防犯上の設備対策資金

埼玉縣信用金庫 さいしん空き家活用ローン
空き家の①賃貸するための改築・改装費用②解体にかかる費用

③解体後の駐車場等の造成にかかる費用や土地の有効活用にかかる各種設備費用

④空き家の防災・防犯上の設備対策資金

川口信用金庫 空き家解体ローン
①空き家解体費用およびそれに伴う諸費用(建物解体後の滅失登記費用等を含む)

②申込人が上記①を使途として当金庫を含む金融機関・信販会社(消費者金融は除く)から借り入れたローンの借換え資金および借換えに伴う繰上完済にかかる手数料

 

このように解体費用だけを対象にしているものから、解体後の整備、新たな建物の建設や、空き家の防犯・防災対策にも対応するものまで、様々な商品があります。

埼玉縣信用金庫は自治体と提携し、対象の市にある空き家の解体に関しては金利を優遇する制度があり、他の金融機関も住宅ローンなど他の取引があると金利優遇が受けられる場合があるようです。また、すでに取引のある大手銀行の多目的ローンを利用するという手もあります。空き家の解体を考えている方は用途と金利の条件をよく見比べながら、一度金融機関に相談してみてはいかがでしょうか。

空き家王子.COM 代表 早水 大輔