20161115

昨今、全国の空き家件数が過去最高を記録しているようです。

これほどまでに空き家が増える要因は、過剰な新築住宅の供給や少子高齢化による人口減などが考えられます。

さらに今後も空き家が増え続けた場合、2020年にはなんと1000万戸にも上るというからこれは放っておけませんね。

そこで、空き家を減らすことを目的として制定されたのが、「空き家対策特別措置法」。
主な内容は以下の通りです。
・空き家の実態調査、所有者へ適切な管理の指導、跡地についての活用促進
・適切に管理されていない空き家を「特定空き家」に指定することができる
・特定空き家に対して、助言・指導・勧告・命令ができ、罰金や行政代執行を行うことができる

中でもポイントは、「特定空き家に対して、罰金や行政代執行を行うことができる」という点。

まず特定空き家というのは「倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態、著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態」のことを指します。

そこが特定空き家に指定されると、除却・修繕・伐採などの行政指導、それでも改善されなかった場合は行政代執行を出すことが出来るのです。

しかし、その施行の甲斐なく、空き家が減っているという報告は公にはされていないため、じっくりと時間をかけ効果を待つほかないのでしょうか。

空き家王子.COM 代表 早水 大輔