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これまで空き店舗に関する調査結果をみてきましたが、では実際の商店街ではどのように空き店舗を活用し、成功しているのでしょうか?

今回は小企業庁「平成28年度 地域商業自立促進事業モデル事例集」より、福岡県会津若松市の「七⽇町(なぬかまち)商店街」のケースのケースを見て見たいと思います。

 

会津県若松市の七日町商店街は、「大正浪漫のまちづくり」をコンセプトにして、古い建物の外観を活かしながらのリノベーションにより新たな店舗として再生することを行なって、空き店舗を減らし、商店街のにぎわいを取り戻してきました。

さらに活性化をはかるために、空き店舗になっていた明治時代の歴史的建築物「芳賀家蔵」を、外観はそのままに床・柱や基礎部分を補修、電気や給排水、空調設備などは新たなものにするなどのリノベーションをおこない、「七日町パティオ」として生まれ変わらせました。

 

この活性化事業のポイントとしては以下の二点があげられるます。

①所有者まかせではない形態でテナントを募集・事業運営

商店街で組織した七日町まちなみ協議会が建築物の所有者と賃貸借契約を結びサブリースを実施。事業運営に地元の大学と提携して、若い感性を取り入れています。

 

②地元以外からのテナントの募集

インターネット・SNS、都内のアンテナショップなどで広くテナントを広く募集。首都圏から移住して出店してくれる人を想定して探すことで、これまでにない魅力的で、事業を長く継続しようという意欲のあるテナントを誘致しています。

 

商店街の中だけのアイディアに固執せず、市や商工会議所、大学などさまざまな「地元の」機関との連携が商店街の新しい展開に繋がっているようです。

 

「七日町パティオ」公式ホームページ
https://www.hagakekura.jp

 

中小企業庁「平成28年度 地域商業自立促進事業モデル事例集」
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2018/180227jireisyu.pdf

 

― 空き家王子.com 代表 早水 大輔 ―
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