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うっそうと茂った庭木、ヒビの入った窓、錆びついた門扉、不法投棄されたゴミ…。
管理が十分でない空き家は、防犯上、または衛生上のさまざまな問題が起こりやすくなります。

●放火
平成28年のデータでは、放火を原因とする火災は、総出火件数の36,831件のうち3,586件(9.7%)と、出火原因の第1位となっています。空き家は侵入がしやすく、投棄されたゴミなど、燃えやすいものがあるために、放火犯にとっては放火しやすいと言われています。防犯照明灯や防犯カメラの設置によって人の気配を感じさせること、ゴミや落ち葉などの燃えやすいものを除去することで放火を防ぐことが必要でしょう。

●害虫、動物が住みついてしまう
人の気配がなく、庭に草木が茂って隠れ場所が多いと、蚊やハエなどの害虫や、ねずみ、野良猫など、動物も侵入しやすくなります。動物の糞尿により悪臭が発生したり、衛生状態が悪くなったりするだけではなく、周辺の住居にも侵入し迷惑をかけることが懸念されます。とにかくこまめに庭の手入れをして、建物にも虫や動物が入り込まないように定期的に管理することが重要です。

大切なのは、人の気配があること、つまり空き家であるということがわからないように管理するということですが、それには定期的に空き家を訪れ手入れをすることが必要になります。自分ではこまめな管理が難しいという人は、管理のポイントを熟知している専門業者のサービスを利用してみることをおすすめします。

※放火のデータ
総務省消防庁 防災情報室「平成28年1月~ 12月に おける火災の状況 (確定値)」
http://www.fdma.go.jp/ugoki/h2909/2909_06.pdf

空き家王子.COM 代表 早水 大輔