前回のコラムでは、空き家の解体する際、不用品をゴミとして処分する場合の方法について紹介しました。今回は、不用品を捨てるのではなく少しでも生かす方法をみてみましょう。

 

メディアでもよく取り上げられるのが、メルカリやラクマなどの「フリマアプリ」を利用して自分で販売する方法です。日用品から、趣味のものまで、お店などに引き取ってもらうよりも高い値段で売ることができると言われています。ただし、購入者とのやりとりや、発送など手間が多く、全て売り切るには時間もかかるため、余裕をもって販売に取り組むことをおすすめします。

 

リサイクルショップなどでは、「出張買取り」というサービスを行っているところがあります。家にトラックで来て、その場で査定し、衣服・宝飾品・家電・家具など、ジャンルを定めずにまとめて買い取りをしてくれます（会社によって買取り可能な品物は異なります）。

家まで来てもらうため買取りの金額は低くなるかもしれませんが、自分で運び出してお店に持ち込む労力を考えると、空き家の解体前の片付けの方法としては使い勝手がよいでしょう。

 

また、誰かのために役立てる方法もあります。例えば子供服・本については、寄付することで、日本の子どもの貧困対策を推進する「子ども未来応援基金」（http://www.kodomohinkon.go.jp/fun ）という官公民連携による取り組みがあります。他にも調べてみると、空き家の不要物を役立てられる興味深い支援活動があるかもしれません。

 

不用品をただ捨てるのではなく、賢く処分する方法を考えると、空き家の片付けの作業も前向きに楽しく取り組むことができるのではないでしょうか？

空き家王子.COM　代表　早水　大輔