住宅ストック循環支援事業補助金を使った空き家対策
今日本には、既に存在している住宅、いわゆる「住宅ストック」と呼ばれるものが約6063万戸あると言われて、国は住宅の流通を促そうと、様々な策を講じている最中です。その一つが昨今話題となっている「住宅ストック循環支援事業」。これは良質な既存住宅の購入やエコリフォーム等を行う場合に利用できる補助金制度です。
どの様な場合に補助金を受け取れるのでしょうか?
住宅ストック循環支援事業では、要件を満たした「良質な既存住宅の購入」「住宅のエコリフォーム」「エコ住宅への建替え」に対して、補助金を交付しています。制度の概要は以下でご確認ください。
要件 | 補助対象 | 限度額 | |
①
良質な既存住宅の購入 |
・若者(40歳未満)が既存住宅を購入すること
・売買に際して、インスペクションを実施し、既存住宅売買瑕疵保険に加入すること |
・インスペクション
・エコリフォーム |
50万円/戸(インスペクションとエコリフォームの合計額)
耐震改修を行う場合は65万円/戸 |
②
住宅のエコリフォーム |
・エコリフォームを実施すること
・リフォーム後に耐震性が確保されること ※年齢制限なし |
・エコリフォーム | 30万円/戸
耐震改修を行う場合は45万円/戸 |
③
エコ住宅への建替え |
・耐震性のない住宅を除却すること
・エコ住宅に建替えること ※年齢制限なし |
・エコ住宅の建設 | 50万円/戸 |
※出典:「住宅ストック循環支援事業補助金」HP
補助金の交付を申請する場合は、住宅の所有者や購入者が直接国に申し込むのではなく、必ず「補助事業者」と呼ばれている建設業者やリフォーム業者などを介して行う必要があります。詳しくは、国土交通省の「住宅ストック循環支援事業補助金」ホームページで確認できます。
また、交付金の申請期限は平成29年6月30日までとされているのですが、予算に達してしまうとそれ以前に打ち切りとなる可能性があるそうです。予算の状況に関しては、「住宅ストック循環支援事業補助金」ホームページに随時掲載されるそうですが、検討中の方は、早めに事業者を通して申し込みをしておいた方がよさそうですね。
※2017年2月27日時点の情報となります。
空き家王子.COM 代表 早水 大輔