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現代人の知恵とも言うべき「リノベーション」ですが、最近では経済効果に一役買っているなんてニュースを耳にします。

例えば「古民家リノベ」が良い例で、昨今増加の一途を辿る訪日外国人観光客達に人気なのが、このリノベーションされた古民家に宿泊するプラン。

訪日外国人達の多くは、京都や箱根(神奈川県)など、古き良き日本の原風景に対する関心が高く、実際に触れてみたいという願望も大きいことから、人気が集中したとみられます。

しかも、これまで古民家が生み出した経済効果は何と約 380 億円と言われていることからも、どれほど人気なのかが窺えるでしょう。

 

また、過疎化が進み、街全体が昔の佇まいを残し続けるところも、最近では自治会が町おこしの一環として古民家をリノベーションし、宿泊施設として観光客に提供しているという話もあります。

「刷新」や「改新」こそ、先進国の持つべき考えと携えられていた風潮を、この古民家ホテルが大きく変えてしまったということなのです。

ですが、先人の知恵があってこその進化ですね。

古いからといって変える・捨てるのではなく、有効に使える手段を考えることもまた、「改新」と呼ぶのではないでしょうか。

読者の方の中にも、意図せず古民家を相続する運びとなった方もいるでしょう。

その際は、壊して建て替える前に、現状のままで有効活用できる方法を、まず考えてみてはいかがでしょうか。

空き家王子.COM 代表 早水 大輔