20170220

空き家が増加し続ける要因のひとつとして挙げられる、売りたくても売れない再建築不可の土地。建築基準法で定められた接道義務を果たしていない為、売るに売れず、どうにもならないと頭を抱えている方は多いでしょう。

しかし、諦めてはいけません。それら再建築不可の土地は、確かにそのままでは売却することが出来ませんが、セットバックと呼ばれる建築手段を使う事で、再建築可能の土地に生まれ変わる場合もあるのです。

その際には、セットバックにかかる費用と建て替え後に売却できる金額を加味した上で検討してみることをオススメします。

尚、セットバック出来るかどうかについては、役所や不動産屋などの専門家に相談してみるとよいでしょう。

 

また、建て替える費用を懸念するなら、現状のままでリフォームやリノベーションして誰かに貸す、もしくは自身で住むという手段も有効です。

しかしながら、「建て替えできないのに、リフォームしてもいいの?」と、疑問を持たれる方も多いと思います。確かに、再建築不可物件は、役所から建築許可は下りません。無論、勝手に建て替えようものなら、違法建築ですぐさま罰則の憂き目に遭ってしまいます。しかし、リフォーム・リノベーション工事は規模にもよりますが、建築許可が要らないケースも多いようです。

とは言え、リフォームしたところでこんな田舎に誰が住んでくれるのか?  と懸念される方も多いでしょうが、最近では、都会生まれの方が環境改善を求めてIターンするケースや、その逆であるUターンする数も増えています。再建築不可の物件が地方にある場合は、リフォームなどで誰かに貸すチャンスとも言えるのです。しかしながら、どうしても売りたい場合は、セットバックする際同様、専門家に相談し、少しでも値段がつくよう交渉してみるとよいでしょう。とは言え、再建築不可の土地は「値段がつかないケースが主」であることをよく認識しておいて下さい。

空き家王子.COM 代表 早水 大輔