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前回のコラムに引き続き、中小企業庁「平成28年度 地域商業自立促進事業モデル事例集」より、空き店舗を活用した成功事例として、今回は「ひらがな商店街(神奈川県横浜市)」ののケースを紹介します。

ひらがな商店街は横浜市の中心部にあり、有名な元町商店街に続く商店街です。どうしても元町商店街側に人が流れてしまうため、対策を考える中で、地域の住民への調査により「子育て支援施設やカルチャーセンターなどの共用施設」、「買い物中にゆっくりできる場所」が商店街の中に欲しいという要望があることがわかりました。

そこで、注目したのが商店街の空き店舗です。7階建てのビルを1階と4階を借り上げ、リノベーション。1階を60名収容可能なカフェ兼イベントスペースに。4階をイベントや教室、貸し会議室などに利用可能なレンタルスペースにし、コミュニティカフェ「マーケットテラス石川町」に生まれ変わらせました。

 

この商店街活性化事業のポイントとしては以下の二つがあるのではないでしょうか。

①地元のNPOと連携して事業を行う

カフェの運営は地域とのつながり、地域性のあるメニューの開発、継続的な運営を見込み、民間企業ではなく地元のNPO法人を選定。商店街だけではなく地域の情報発信もしていく場として役立てていくことに。

 

②新たな客層をつかむ

これまで子育て世代の利用がすくなかったこともあり、その客層を掴むのにコミニュティカフェを利用。親子向けの子育て教室を開いたり、カフェ兼イベントスペースで「ママサークル」の集まりが開かれたりすることで、平日の子育て世代が多く訪れるようになったということです。

 

地域のニーズと商店街の空き店舗がうまく結びつき、地元のお客様が定期的に訪れる場、おして新たに商店街の魅力を伝える場にもなっているようです。

ひらがな商店街
http://www.hiraganashoutengai.net

 

中小企業庁「平成28年度 地域商業自立促進事業モデル事例集」
http://www.chusho.meti.go.jp/shogyo/shogyo/2018/180227jireisyu.pdf

 

― 空き家王子.com 代表 早水 大輔 ―
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