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子どもたちが大きくなり、夫婦ふたりで住むには広すぎる一戸建て。いずれ車を手放すときのことを考えて、アクセスのいい駅近くのマンションに移り住む。最近そんな話をよく聞きます。
そのとき、これまで住んでいた一戸建ては、「ゆくゆく自分の子どもたちが住むかもしれない」と、売却することをためらい、結果長い間空き家として放置されることもあるようです。

そういった空き家を増やさないために、埼玉県には「マイホーム借り上げ制度」があります。
もともとは一般社団法人移住・住みかえ支援機構(JTI)が行う事業で、「50歳以上の方が所有する住宅を借上げ、子育て世帯等に転貸する制度で、空室が発生した場合も一定の賃料収入が保証され」るものです。
詳細は以下のホームページを参照ください。

一般社団法人 移住・住みかえ支援機構 「マイホーム借り上げ制度とは」
http://www.jt-i.jp/index.html

埼玉県は空き家対策に力を入れていることもあり、通常50歳以上と制限があるこの制度を年齢制限無しで利用することができます。また相談ができる事業者の数も北海道についで全国で2番目に多いので、利用しやすくなっています。

空き家をただ所有し続けてお荷物にしてしまうのではなく、この制度を使って借り上げてもらうことで、新たな収入源として、住みかえの資金もしくは老後資金として役立てることができる。そんな今後の人生設計を書き換えるきっかけにもなる可能性を秘めた制度です。

次回のコラムでは、この制度を利用するメリットをより詳しくご紹介したいと思います。

空き家王子.COM 代表 早水 大輔