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2週に渡り空き家の庭の雑草の管理についてお話してきましたが、今回は、自然災害による建物倒壊の危険性について考えてみたいと思います。

空き家は、人が住んでいる家に比べて目が行き届きにくく、建物の傷みに気づきにくいため、地震、台風の突風などが起こったときに、屋根の瓦や外壁が飛んでいってしまったり、建物自体が倒壊したりする可能性が高いと言われています。

万が一そのようなことが起こったとき、最も心配なのは、周辺の住宅に損害を与えてしまうことです。
例えば屋根のトタン板の修繕をきちんとしておかなかったために台風で飛んで、隣の家の窓に損害を与えた場合、民法第717条により、「占有者または所有者が損害賠償責任を負う」ことが定められています。

また、現在では空き家に関しては「空き家特別措置法」が制定され、空き家の所有者または管理者は「周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、空き地等の適切な管理に努めるものとする」とされており、空き家の管理状態が悪く、周辺の生活環境に悪影響を及ぼすことが懸念される場合、対策を講じることができなければ行政により強制的に空き家の解体をされることもあります。

そのような事態にならないように、空き家の管理をきちんとすることが大切になります。
しかし、建物の傷み具合などは素人にはわかりにくいものです。
自分の力だけでは適切な管理が難しいと感じたときは、専門の業者に管理を依頼してみることをおすすめします。

空き家王子.COM 代表 早水 大輔