20170123

前回に引き続き、空き家として放置されることの懸念点や不安について解説していきたいと思います。前回は迷惑空き家が引き起こす、建物の老朽化や雑草などにより景観の悪化のお話しをしましたが、今回は防犯や防災について説明しましょう。
奇しくも若者の間で人気となっている「廃屋探険」。

これも防犯上の問題点として挙げられるでしょう。入所する許可を取っていなければ、それは不法侵入と同じです。

よくある廃屋探険は、ツアーとして許可を取っているものが多い様ですが、中には肝試し感覚で勝手に廃屋へ入っていく方も少なくない様です。
また、空き家に入り、そこに使わなくなった家電やゴミなどを不法投棄する方もまだ多い様で、今でも問題としてメディアで取り上げられています。

 

そしてもうひとつの大きな問題は、防災面です。

地震や台風などの自然災害が発生した場合、空き家がもたらす大きな不安と言えば、倒壊によって、避難路を塞いでしまったり、屋根や外壁の一部が落ちて、人に当たったりすることもあるでしょう。
つまり空き家が存在することで、これだけの不安要素が発生するということになります。

自治体だけではなく、国を挙げてこの問題に取りかかる意味は、とても大きいことをお分かりいただけたでしょうか。

空き家王子.COM 代表 早水 大輔