20170313

例えば、遠方に住む親類が亡くなり、意図せず自身で空き家となった住居を管理しなければならなくなったとしたら、一体何をどうすればよいのでしょうか。ここではまず空き家管理の準備について分かりやすく解説していきます。

まずは服装についてです。空き家となっていた期間にもよりますが、基本的に人が住んでいない場合、居住空間は不衛生になっているケースがほとんど。庭は雑草が好き放題伸び、室内は換気していないせいで湿気やホコリで汚れているとしたら、普段着では中々入り難いでしょう。まずは汚れてもいい格好で臨むのがベストです。また、夏場は害虫の発生などを懸念し、長袖長ズボンを着用しましょう。

そして次は持ち物です。敷地内にあるゴミや不要物を処理しなければならないので、軍手やゴム手袋、ゴミ袋は必須です。さらに電気を切っている場合は懐中電灯の携帯も忘れずに。最近では、スマホの無料アプリでも懐中電灯として代用できるものがありますので、事前にダウンロードしておくのも手です。また、ホウキやハタキ、さらには掃除機などの清掃用具もあると便利でしょう。

最後になりますが、空き家管理は一朝一夕に済む事ではありません。例えば、雨漏りやヒビ割れ、さらには腐敗などは、初見ですべてみつけるのは難しいもの。ある程度の期間をかけて空き家の状態を調査する意味でも、カメラやチェックシートなどを準備し、問題点を洗い出す事を考えておく必要があるのです。後々アラが見つかってしまった事で、誰かに貸す場合や売る場合のマイナスポイントになってしまわないよう、空き家管理は準備段階からしっかりやっておかなければいけません。

ここまで読んでいただけるとお分かりかもしれませんが、空き家を自分で管理することは結構大変なのですね。

空き家王子.COM 代表 早水 大輔